2002年04月24日 : コンガの神様

今日もアフロキューバン強化日ということで、ライブチェック。しかもなんとコンガの神様、Candidoですよ。知らない方のために一応説明しておくと、ビバップ創生期にジャズとアフロキューバンの融合に重要な貢献をし、チャーリーパーカーやディジーガレスピー等とも共演し、アフロキューバンジャズの第一人者で、人間国宝級の人です。

 実際は彼の81歳のバースデイパーティで、Chico Alvarezという人のバンドにゲスト参加という形だったが、81歳とは思えないエネルギッシュな演奏には感動した。それに、学校のアフロキューバンオーケストラの先生である、ボビーサナブリアも来ていて飛び入りしていたが、素晴らしい演奏だった。まるで自分のバンドのように仕切りまくっていたが、むしろその姿がかっこよかった。

お客さんはもちろん踊りたくっていて、学校の女子学生の友達も来ていたので一緒に踊りたかったが、パーカッションセクションのチェックに余念がない僕はステージにかぶりつきだった。やっぱり後でちょっと後悔した。

結局夜中の2時まで盛り上がりっぱなしで疲れた。サルサ、ラテン系のクラブは最近減ってきているが、彼らの勢いはすごい。なんといってもダンス音楽なのでリズムがすごい。さすがニューヨークと再認識してしまった。



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2002年04月22日 : シャドゥビドゥイリヤドゥバッ

 先週は真夏のように暑かったのにまた涼しく、というより寒くなった。NYには夏と冬しかないのだろうか。そして今日も朝からワクワクしていた。

 僕はヴォーカルジャズアンサンブルというクラスをとっていて、ここではドラムを叩いているのではなく、しっかり歌っている。いわゆる、ジャズコーラス隊だ。歌って叩けるドラマーを目指し、日夜、いや時々練習に励んでる。なにせハーモニーパートを歌うので難しい。でもきれいにハモるとこれが非常に気持ちいい。そしてレパートリーの一つにジャズコーラスのの元祖、というかパイオニアであるランバート、ヘンドリックス&ロスの“アヴェニューC”がある。デイヴランバートはすでに亡くなっているが、ジョンヘンドリックスとアーニ―ロスはまだ健在である。これは彼らがカウントベイシービッグバンドの曲に歌詞をつけて録音したとても興味深い、そして面白いアルバムからの選曲で、歌詞はテーマ部分だけでなく、各楽器のソロまでにも歌詞をつけて歌っている。“アヴェニューC”はテンポが速いので舌がもつれる。たいして流暢な英語がしゃべれるわけでもないのに無謀なことをやってる。でも歌いたいからしょうがないじゃん。

 ということで、前置きが長くなったが、今日は学校でなんと、そのコーラスグループの一人のアーニ―ロスのマスタークラスがあり、本人がやってた曲を本人に直接聴いてもらうという光栄に与れたのだ。実は僕は隠れアーニ―ロスのファンである。美人だし、とてもユニークな歌手である。実際会ってみるととてもナイスな人柄で、親しみを覚えた。まだ全然現役バリバリである。

 最初はただ本人に聴いてもらった。ちょっとみんな緊張していたのか、リズムセクションともイマイチ噛み合っていなかったが、二回目にアーニ―がコンダクトするとまるで音楽が命とエネルギーを与えられたかのように生き生きとスイングし始めた。みんなすごい楽しそうに歌っている。アーニ―はとにかく、音楽をすることはハッピーなんだ、と強調していた。実際、彼女が前に立って指揮しているのを見ながら歌っているとすごいエネルギーをもらっていたような感じがした。その後、彼女の生い立ちなどを聞かせてもらったが、本当に楽しい時間だった。月曜日恒例のShowmansのギグをわざわざキャンセルして

来た甲斐があったというもんだ。アーニ―はこういったクリニックみたいなのはほとんどしない人らしい。だから、貴重な体験をさせてもらった。



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2002年04月16日 : Que alegria !

本日の目玉は僕の大好きな、そしてとても大切なアンサンブル、アフロキューバンジャズオーケストラの学校内でのコンサート。これは学内の一大ビッグイベントでもある。はっきり言って朝からワクワクしてた。そしてスペシャルゲストにトロンボーンのクリスウォッシュバーン。日本じゃほとんど知られてないと思うけどNYラテン界ではよく知られた人なのだ。

 コンサートはのっけからハイエナジーを放出しまくり、お客さんも踊りまくってて超楽しかった。僕も最後のほうではティンバレスからマラカスに持ち替え、振りながら踊りまくった。やっぱりいくつかのパーカッションが一緒に合わさってスイングすると

 ディレクターであり、先生であり素晴らしいミュージシャンであるボビーサナブリアは僕らにすごいエネルギーを与えてくれる。人間もかなりファンキーだ。クラスでは厳しくて、特にリズムに関してはかなり厳しく、ちょっとでもクラ―べやリズムがずれたりするとおこられる。でもこのコンサートでまたさらに彼への尊敬度が高まった。

 今日はほんとに楽しかった!





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2002年04月11日 : サックス界の巨匠

 本日の目玉は学校であったDavid Lievemanのマスタークラスだった。どんな内容だったかと言うと、静かに部屋に入ってきた彼はおもむろにピアノの前に座り何やら弾き出したが、何やってるのかわからない。意味深だ。4,5分経ったところで急に止めていきなり我々に「“メロディー”の定義とは何だ?」と聞いてきた。それからは怒涛のようにしゃべりだした。次にリズムの話になり、いろんな演奏例を示し、この部分はああだ、こうだ、と説明しだした。ちなみにどんな例だったかというと、ルイアームストロング、マイルス、ベンウェブスター、ロリンズ、コルトレーン、パーカーなど。その分析の仕方が非常に興味深かった。ここでは全てを紹介しきれないけど、要するにどのように歌ってるか、ということ。フレージングかな。リズムの面では、基本のリズムに対して、遅れて、早く、あるいはジャストで演奏することがどのような効果をもたらしているか、などなど。

 このクラスでは当初の予定では学生によるリズムセクションはいらないことになっていたのだが、急遽本人がリズムセクションを要請し、たまたまドラマーが僕しかいなかったので、幸運にも彼と一緒に演奏できることになった。”Softly, as in a Morning Sunrise”をやったが、案の定緊張して手足がばらばらになったりしてあせった。しかも、一瞬僕のリズムがひっくり返ったんじゃないか、と錯覚するくらい、彼のフレージングやリズムが独特だった。とにかく僕は不本意な演奏だったのでそそくさと舞台を降りた。

 クラス終了後、握手をして感謝の言葉を述べると、「どこかで一緒にやったことあったよね?」とか聞いてきて、「今回が初めてです。」というと「あ、そうか。」と返事。きっとどっかで別のアジア人ドラマーとでもしたんでしょう。我々が西洋人がみんな一緒に見えるのと同様、向こうもアジア人がみんな一緒に見えるんだろうな。でもとても勉強になった。全体を通して彼の熱い語り口が印象的だった。以前は気難しい人、という印象があったが話してみると以外に気さくな人だった。ちなみに彼はたくさんのいろいろな教則本、ビデオなどを出していて教育方面にも力を入れているようだ。興味があったら

www.upbeat.com/caris

www.jazzbooks.com

をクリックしてみてください。



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2002年04月10日 : ライブリポート

 このところの気候の変化にはちょっとついていけない。暖かくなったり寒くなったり極端である。気をつけていないと風邪をひいてしまう。とはいえ昼間の日差しはすっかり春である。と春がくるのはいいのだけどお金もないのに先週は2本もライブをチェックしに行った。木曜日は「変拍子強化日」と称してヴィレッジにある55BarにギタリストのDavid Gilmore(クイーンのそれとは関係ありません。念の為。)のグループを聴きに行った。メンバーはフェンダーローズにGeorge Colligan、ベースにBrad Jones、ドラムはRodeny Holmes。以前Davidは学校のマスタークラス(クリニックみたいなもの)で見たことがあり、彼のリズムの解釈が面白かったのを覚えている。彼はSteve Colemanのグループにも在籍してたことがあるので彼の曲にはもろその影響が出ている。でやってる曲はというと4拍子は一つもない。5、7拍子は当たり前、11、13、15拍子まであったりする。実際、4拍子でカウントできるのもあったが、それでもポリリズムがいくつも重なっていて複雑だ。そんな曲を彼らは普通のスタンダードと同じような感覚で、いやむしろそれ以上に楽しんでやってるように見えた。ドラムのRodenyは変拍子はキープしながらソロで叩きまくっていた。いやあ、びっくりした。そんなマニアックな音楽なのに、店はお客でいっぱいだ。改めてアメリカの音楽の懐の深さに感嘆してしまった。

 日曜日は「Drum’n’Bass強化日」と称してKorovaという小汚い店に行った。実際どんなバンドがでるのか知らずに行ったのだが、これがイマイチさえないバンドでつまらないのですぐ店を出た。どうしようか悩んでてVoiceを見てたら目に入ったのがBirdlandの広告。聴きに行かなきゃと思っててまだ行ってない毎週日曜日にやってるChico O’Farrill Afro-Cuban Jazz Big Bandだ。Chico本人は昨年亡くなって現在は息子のArturoが指揮っている。急遽「アフロキューバン強化日」に変更した。

 学校で同じようなアフロキューバンビッグバンドをやってるのでいろいろ学ぶところがあった。ていうか、音がきれい。バンドもタイト。ラテン音楽がだらだらしてたら聴いてられないもんね。カウンターに座ってたんだけど、となりで大騒ぎしてるおばさんがいたのだが、Chicoの未亡人さんだった。光栄にもお話することが出来たのだが、何を聞いてもChicoは世界で一番だ、の一点張り。そうとうだんなを誇りに思ってるようだ。アフロキューバンは現在のサルサの元でもあり、ジャズと密接な関係を持ちながらNYで発展していった。僕はまだまだ勉強中だけどあまりにも奥が深い。

 以上ライブリポートでした。
 

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