2001年09月30日 : すっかり秋ですねえ。

日本はいかがですか。こっちは急に冷えてきました。また超さぶい長い冬がやってくるかと思うといやになります。今月でこちらへ来てちょうど2年になります。その前に観光で来た時も9月で、この時期になると初めてNYに来た時のことを思い出します。空気と空が澄んでいてとてもすがすがしい。セントラルパークなんか歩くとすごく秋を感じます。でも今年はちょっと違うかな。

ところで私が月曜日のShowmansで一緒にやってるオルガンのつるりんさんも日記書いているんですが毎日更新されていてすごいです。興味のある方はこちらまで。→http://diary.cgiboy.com/turulin/

 木曜日はまたもやShowmansでギグでした。この日はタップダンサーとやれたりするので楽しいんですがダンスの間もひたすらタイムキープしなくてはいけないので叩きっぱなし。バンドだけの演奏のときも躊躇してる暇はないほど叩きまくってます。で、終わるのが2時近いのでくたくたになります。次の日金曜日は朝10時から授業があるので体がもちません。しかもリーダーのJoeyは私に毎週来いと言います。実は木曜日は8時15分まで授業があってそのギグに行くとなると途中で早退しなければならず、高いお金払ってるのでやっぱり授業でたいじゃないですか。しかも大好きなビッグバンドなんで。だから、隔週にしてもらいました。気に入ってもらえたのはすごくうれしいんですけどね。

 NYでは未だに愉快犯によると思われる爆弾騒ぎが後を絶ちません。でも世の中戦争だ、何だといっても普通に人々の暮らしはそこにあるわけで、私なんかはもう音楽のことだけで頭いっぱいで、周りのミュージシャンもきっと同じだと思います。要するに私達ミュージシャンはこんな時でも音楽やるしかないわけです。イチロー選手が言ってたらしいですが野球選手が今できることはやはり野球しかないと。いや、ベースボールか。

 金曜日のジャズヒストリーの授業では、King Oliver, Jelly Roll Morton、Sidney Bechetなどの演奏を聴きながらディスカッションしました。私は元々古いジャズが好きなのでよく聴いてましたが全然知らないのもあって色々発見もありました。先週はもっと前のラグタイムやデキシーランドジャズ、ブラスバンドの頃の貴重な音源を聴きましたが、改めてこういうのを聴くと昔の人ってすごいなあ、と思ってしまいます。リズムは正確だし、せこせこしたところがなくて、おおらかで、多小のミスなんか気にせずひたすらスイングし続けて楽しんでるというのが伝わってくる。後先生が言ってたのが、曲のキーがBとかF#とかなんだけど、これは録音時の問題でピッチがあがってしまっていて、当時は絶対にそんなキーではやってない、と断言してました。1925年以前はアナログレコーディングでWax Masterという機械を使って録音していたそうでそのせいでピッチが上がってしまってるそうです。ちなみにバスドラムも音量の大きさのために針が飛んでしまうため録音できなかったそうです。ジャズ史上初めてバスドラムの音をきちんとレコーディングしたのはジーンクルーパだそうです。ていうか彼の楽器コントロールにもよるところも大きいと思いますが。

 

 本日日曜日はドラムの田井中さんが毎週日曜日演奏されてるレストラン“節句”へ遊びに行ってきました。ここはよく来ては飛び入りさせてもらうんですが今までうまくいった、と思えるような演奏ができたことがありません。基本的にブラシでソフトに演奏しなくては行けないのですが、音響効果が独特で、すごくクリアに聴こえるんです。だからごまかしが効かない。すごくセンシティブな部分が要求されるのでいつも勉強になります。

 また明日からがむばろっと。



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2001年09月26日 : タイコ叩きっぱなし

明日(27日木曜日)はまたユダヤの人達の休日で授業がないので今のうちにまとめて書きます。

 月曜日は例によってShowmansでした。いつもはお客さん入ってるのにこの日はちょっと暇でした。どうやらすぐ近くにあるApollo Theaterでジャズフェスみたいなのがやってたらしくみんなそっちに行ったみたい。でも一人お客さんでJ-Jazz Sistersのファンでほとんど毎回来ている人がいるんですが、やっぱり来てました。身なりはピシッとしてるので会社帰りって感じですが、すごいですね。

 この様子じゃ来月はないな、と思ってたらかろうじてあるみたいです。あ〜、よかった。

 火曜日は学校だけでしたが、一番最後のクラスのハービーハンコックアンサンブルでは、CDやレコードではよく聴くけど実際あまりやらないような曲とかできるのでなかなか面白かった。メンバーもけっこううまい連中なのでやりがいがあります。でも一つ気になるのは、学内でいつも一緒につるんでるドラム、アルト、ベース、ピアノのやつらがいて、ほんとにこいつらゲイじゃないか、と思うくらい。アメリカ人は個人主義とかいうけど、そんなことないですよ。

 そして今日水曜日は朝10時からジャコパストリアスアンサンブル。でも寝坊して1時間遅刻してしまった。このクラスも普段あまりやらない曲、R&B,ソウル、ファンク系の曲もあるので楽しいです。実は私、そういうの大好きです。

 次は全ての学生必修のアンサンブル。私はVic Jurisという人のクラスです。この人はDave Liebmanのサイドを長いこと務めてる素晴らしいギタリストで、私も何度か聴きに行ったことがあります。このクラスは好きな者同士で登録できるのでいつも一緒にやってるピアノのNoahくんがいいメンバーを集めてくれました。ドラマーにとってベーシストの相性はとても大事ですがこの日初めてやったアシュリーくん(つづりがわからん)はいい感じで、これから楽しみです。

 そして、今日から個人レッスンも始まりました。入学時にテストがあってその評価がよかった人は自分で先生が選べるシステムになっていて、通常学校側のリストの中から選ぶんですが、リストに載ってない人でも学外から先生を呼べるんです。レッスン代はもちろん学費に含まれてる。こういうのは日本にはあまりないシステムだと思います。

 そして、私は9つあるレッスンのうち、6つをベーシストとのレッスン、3つをドラマーとのレッスンにしました。今日はドラマーのレッスンだったんですが、選んだ先生はご存知”Chico Hamilton”です!ジャ〜ン!この人、先週80歳の誕生日迎えたばかりなんですがバリバリ現役です。ドラマーとしてはもちろん、バンドリーダーとしても有名で、過去にジムホール、エリックドルフィー、チャールスロイド等を紹介したとてもエライひとなのです。私は彼のようなジャズの歴史を創ってきたような人達のレッスンを受けられるのはもちろんうれしいんですが、いろんな話もしたいですね。こういう人達は音楽において本当に大事なことは何かということをわかってる。実際受けたレッスンは、普段はついついないがしろにしてしまうようなことでした。私は常日頃、とにかくいい音色を得ることとスイングすることにいつもこだわっていましたが、彼の前ではまだまだひよっこでした。いい音色を得るためのアイデア、スイングするためのアイデアを早速伝授してもらいました。テクニック的には全然難しくないんですけど、それを演奏中に維持するのはとても難しい。音楽は奥が深いです。

 そして最後はニュースクールのディレクターも務めるベーシストのレジーワークマンのFuturistic concepts of musicというアンサンブル。オーディションの時はメンバーがそろってなかったんですが今日はバッチリそろってました。ドラム、ベースは二人ずついるので基本的にツインドラム、ツインベースでやるようです。で、今まで見たことも聴いた事もないような変わった曲ばかりでした。しかもいつもテンポがあるわけではなく、みんなで顔見合わせながらやったり、息を合わせないといけないし、なんといってもレジーさんの存在だけで緊張感があります。私達の演奏でちょっとでも気の抜けたようなところがあるとすぐ演奏を止めて「今のはなんだ?」って注意されます。レジーさんは60代後半とは思えないほどとてもエネルギッシュで、めちゃくちゃ面白い人です。最初はとっつきにくそうな感じなんですが、時々へんなギャグとかいうので笑えます。これも今後の展開が楽しみです。

 けっこうハードに演奏したり、神経使ったのでこれで終わりにしたいところだったんですが、9時半からギグがありました。以前早い時間帯にやってたCafe Creoleです。普段のドラマーの代わりを頼まれたんですが結局深夜1時半くらいまでやってました。これはさすがに疲れました。最後のセットなんか集中力なくなりそうでした。明日授業がないからいいんですけど、来週も頼まれたので今度はやばいです。

 結局マル一日叩きっぱなしでした。



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2001年09月22日 : 久々の更新

このところ、何かと忙しくて更新できなくてすいません。ギグのない日でも朝から晩まで学校にいるし、家に帰れば宿題などその他もろもろやることをやったあとは疲れきって寝るだけという状態です。このぶんだとまとめて週に1,2回のペースの更新になりそうです。

 18日火曜日はJewish holiday(ユダヤ人の休日、ちなみにこの日はユダヤの正月)で学校は休みでした。New SchoolはJewish系の学校なのでそれにならいお休みというわけです。実際アメリカの多くの学校はJewish系なので休むところが多いそうです。あと、アメリカでは国で定められた休日と州で定められた休日とあり、州によっては国で定めた休日を認めていないところもあるらしい。だから休日でも必ずしも全米一斉に休みになるわけではないのです。

 20日木曜日はまたもやShowmans。最近ハーレムでしか演奏してないし、オルガンドラマーの道へまっしぐらという感じです。メンバーはラッパのJoey, テナーのJohn,そしてオルガンはRonというおじいさん。このRonおじいさん、最初はなんかもたもたしてたんだけどだんだん調子が出てきて言い感じだった。木曜日は恒例のタップダンスの日で、仕切りのDavidは流石というしかない。本当にドラムソロみたいだし、足が歌ってる!他にもたくさんいてブロードウェイで踊ってるという女の子はめちゃくちゃうまい。子供みたいにちっちゃいんだけどすごいダイナミックで一緒にやってて気持ちいい。でも、次々にダンサーが出てくるので一曲がすごい長くなってずっとタイムキープしなきゃいけないのでちと大変。でも楽しいし、スタミナ持続の練習にもなるし、まいっか。

学校の帰りに時々ユニオンスクエアのあたりを通るんですがまだ人が集まって歌ったりろうそくあげたりいろいろやってるんです。事件現場も夜通し作業が進められほこりや粉塵などが舞っていて遠くから見るとまだ煙が上がってるように見えるんですよね。それともまだくすぶってるのかな。

 アメリカの世論調査によると80%もの人がテロリストに対して反撃、あるいは戦争することに賛成してるらしいですが、これ本当なんですかね。少なくとも自分の周りでは戦争に賛成してる人は見かけません。以前読んだ本にアメリカにおけるメディアコントロールのことが書かれてあってそれを思い出しました。アメリカの一般大衆は本当の事実を知らされていないのではないか。だからこの80%という数字も実はウソで、政府がそういう情報を流す事によって大衆を戦争することに賛成させようとしてるんではないかと思うんですが。これはあくまで推測ですが、例のパレスティナの人々が何かに喜んでる映像だって考えたら今回の事件によるものかもわからないし、全く関係のないものだったかもしれません。湾岸戦争のときも同じようなことがあったらしいですけど。

 とにかく、ブッシュ大統領は戦争したくてしょうがないみたいです。世界各国もアメリカの軍事行動を支援する動きが強いですが私に言わせればこれは狂ってるとしか言いようがない。みんな強いアメリカにゴマすってるようにしかみえない。今アメリカを持ち上げとけばあとで何か見返りがあるんじゃないか、みたいな。

 私のある友人が言ってましたが、国と国とか、団体と団体同士ではなく、人間一人一人のことを考えたら全く罪のない関係のない人たちを巻き込む戦争なんて絶対にできないはずだ、と。国同士の私利私欲やその国の大統領の面子のために戦争するなんて許せません。.

 

 今週末に、またテロか何かが起こるという情報があっておちおち外にもでられません。今日は土曜日ですが今のところ何もありませんが、愉快犯などの爆弾騒ぎやデマなどが多いのでなかなか落ち着きませんね。



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2001年09月17日 :

 今回の事件でニューヨーク市長のジュリアーニさんはよく頑張ってると思う。以前はあの風貌とニューヨークをクリーンな町にし過ぎたこと(あくまで私にとってですが)でイマイチ好きになれなかったんですが最近はとても好感が持てます。少しでも早く以前のNYに戻そうと一生懸命で、実際株式市場は今日から再開し、ビジネス、学校などは事件現場以外はほとんどいつもと変わらない雰囲気です。

 しかし、アップタウンとダウンタウンではちょっと雰囲気が違うような気がしました。やはり、ダウンタウンは現場に近いこともありちょっと暗いけど、アップタウンはそうでもなく、いつもと変わらないように見えました。

 田井中福士さんというドラマーが毎週日曜日「節句」というレストランで演奏しているので昨日は挨拶がてら遊びに行きました。そこのオーナーに聞いた話ですがある常連さんの方のビジネス上での知り合いが一気に100人も亡くなったらしく、そうとうショックを受けていたそうです。

 最近NY在住の日本人(ミュージシャンも含む)によるHPがたくさんあり、私もよく見るんですけどそれぞれの日記などはみんな文章がうまかったり、知的な内容で自分の日記の貧弱さにちょっと恥ずかしさを覚えました。特に今回の事件での日記などは皆さん鋭い視点で書かれていたりして読みごたえがあります。それに比べてわたしは国際情勢などには疎いので中身が薄いんですよね。音楽のことならいろいろ言えるんですけど。

 先週の金曜日には、サックスの長谷川ろう君と飲みに行ってこの事件について語りあいました。ていうかほとんど彼の独壇場だった。なぜ今回のような事件が起こったか、これからどうなるか、日米両国の関係、そして両国はこれからどうすべきか、など。私は彼が日本の首相になればいいのに、と思った。それくらい熱く語ってました。ていうか酔っぱらってただけなのか、あれは。

 さて、私の今日の一日ですが、朝からしっかり授業があり、夜はShowmansのギグ。客の出足は鈍かったけど、3セットあたりから賑わいはじめ、演奏も楽しかった。最近、私の演奏上の課題はとにかく一つ一つの音をはっきりと、ダンスするような感じで演奏すること。まあこれはGradyさんに言われたことだけど。でもこれを心がけてるせいか知らないけど以前より演奏がラクになったような気がします。

 この事件のせいで学校が休みの間はCDも聴かず練習もせず、音楽に身が入らなかったけど木曜日にギグがあってからは元に戻りつつあります。こういう時は何もせずにいるのではなく、ミュージシャンならミュージシャンらしく、演奏し続けるのが一番いいということに気がつきました。少なくとも演奏している間は音楽のことだけに集中してますからね。改めて音楽やってるときが一番幸せだと思いましたね。これからもっと幸せと感じられるようにがんばろうっと。



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2001年09月14日 : 学校再開!

 昨日は帰りが遅かったので全然寝れなかった。しかも今日は朝10時

からJazz Historyの授業。一応学校に電話すると今日から授業再開す

るらしい。ちょっと遅刻して教室に入ると普段は30人くらいなのに1

0人くらいしかいなくて、今回の事件について論議してた。話は政治、

戦争などの話に発展していった。私ははっきりいって政治経済歴史は苦

手なのでなかなかうまく意見できなかった。それに加えて英語で意見す

るとなるとまた難しいものがある。日常会話くらいできただけでは本当

に英語社会と文化に溶け込んでいることにはならないと痛感させれた。

 先週、先生が来なくて延期になったウェインショーターアンサンブル

のオーディションがあった。その後すぐに結果が掲示板に貼り出されて

いたが私は落ちていた。ちょっと悔しかった。たかが学校の授業なんだ

けど。このクラスもレジスターしてなくて、このセメスターで学校最後

にしようと思ってるのでなるべくたくさんアンサンブルとりたかったん

だけどなあ。

 学校を後にしてブルーノートに向かう。今週は滅多に聴けないテナー

サックスのチャールスロイドがやってるのだが例の事件で今日が初日。

昨日たまたま通りかかった時に、14日金曜日は今回の事件のため無料

で開放するという張り紙がしてあったのだ。さすがブルーノート!って

感じだけどビレッジのレストランでは時間限定で無料で食事を提供して

いるところもあり太っ腹である。

 メンバーはジェリアレン(ピアノ)、ラリーグレナディア(ベー

ス)、ビリーハート(ドラム)、そして私の好きなギタリスト、ジョン

アバーンクロンビー。演奏はMCもなく淡々と進んでいったが緊張感があ

りとてもよかった。特にアバクロは全編指弾き、渋い演奏で素晴らし

い。このところ家でCDなどほとんど聴く気にもなれなかったがこのライ

ブでちょっと心が癒された気分だ。このライブはまた、5月に亡くなっ

たドラマー、ビリーヒギンズへの追悼の意味も込められており、興味深

かった。気合が入っていたのか2時間近くも演奏していて聴いてる方は

さすがに疲れた。

 帰りにちょっと歩いてユニオンスクエアに寄ってみたが1時半過ぎだ

というのにまだ人がたくさんいた。みんな静かに喪に服している。たく

さんのろうそくの炎がお盆の鐘楼流しを思い出させた。



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2001年09月13日 : NYの今

 朝9時半起床。すぐ学校に授業の有無の確認の電話をする。やっぱり

今日もないらしい。でも学校は開いてるので練習はできる、とのこと。

出かける前にしばらくテレビを見て情報収集をすることにした。なんと

有名な女優さんがボランティアで働いてるそうだ。この国はボランティ

ア精神が本当に根付いてる。学校の近くのユニオンスクエアパークで寄

付を募ってるという情報があったので学校に行くついでに寄ることにし

た。

 外に出ると風向きが変わったせいか少し焦げ臭い。マンハッタンに出

ると臭いはきつくなり道行く人々はマスクをしてる。マスクといっても

日本の風邪用のではなく工事現場用の防塵マスクをしてる。どこかで無

料で配布してるらしい。中には防毒用マスクをしてる重装備の人もいて

おかしかった。

 ユニオンスクエアに着くと黒山の人だかり。泣いている人、ギターを

かき鳴らしてフォークソングを歌う人、討論し合ってる人・・・。地面

にメッセージボードが用意されていて平和を願う言葉、亡くなった人達

への追悼の言葉などが書かれている。中には「今こそ戦争の時だ!」な

どと書かれていてちょっと恐くなった。ブッシュ大統領もそうだけどア

メリカでは簡単に「戦争」の二文字を口に出す人が多い。亡くなった人

への花束や、キャンドルがたくさん供えられ、行方不明者を探すビラな

どがいろんなところにはってある。どれも生々しくてとても悲しい気持

ちになってきて涙が出てくる。これが天災ならまだしも人が起した事件

だから余計悲しい。

寄付の受け付けをやってるのはニューヨーク大学のボランティアの学

生たち。私はもう着れなくなった服と食べ物をいくつか持っていった。

中には靴屋さんや洋服屋さんなどが店の商品を持ってきたりしていて太

っ腹である。

 そこで偶然友達に会って彼は写真を撮っていた。彼とユニオンスクエ

アを後にして10ブロックほど南のワシントンスクエアパークヘ向かっ

た。そこにもたくさん人がいたがユニオンほどの盛り上がりはなくいつ

もの憩いの場という感じ。そこで何やら二人の男が口論している。一方

的に怒っている方は中年男性、もう一人は若者。内容を聞いてるとどう

やら若者のしてたことが気に入らなくて怒ってるようだ。若者は謝って

るにもかかわらず中年男性はF.Wordを連発する。こんな時になにやって

るんだ、貴様は!みたいな感じ。たいした事じゃないと思うが今回の事

件で多くの人がショックを受けており、みんなおかしくなってる。ちょ

っとのことでカチンときたり、神経過敏になってるようだ。

 その後、急に頼まれたShowmansのギグへ。こんな時にお客さん来るの

かな、と思ったがアップタウンの方はそうでもないみたい。毎週木曜日

はラッパのJoey Morantのバンド。それにタップダンスが加わる。タッ

プダンサーのDavid Gilmoreが仕切っていろんなダンサーをステージに

上げる。老若男女問わずみんなうまい。特にDavidはリズムがよすぎて

私がリードされてるような感じで自分の演奏も忘れるくらい終始聞き惚

れてしまった。

 で終わったのが2時過ぎ。ちょっと疲れたけど他のサックス、オルガ

ンの連中もうまくて楽しかった。

 外に出ると雨が降っていた。これで事件現場も鎮火も早まるだろう。

帰りの車でラジオを聞いてたらJFK空港と私の家の近所にあるラガーデ

ィア空港で容疑者10人が捕まった、と報じていた。そんなに簡単に捕

まるのか、と思ったが果たして問題は解決するのか?

道中、反対車線にパトカーがたくさんとまっていた。私達が走っていた

道はラガーディアに通ずる道だからだろう。それにしても疲れたわ。



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2001年09月12日 : これからどうなるんでしょう?

あの信じられない事件から一夜明けた今日も現場は煙が上がっていて、テレビで見る光景は異様としか言いようがない。マンハッタンの14丁目以南は全ての店、学校は閉鎖され、私の通ってる学校は13丁目にあるのでもちろん休み。だんだんと事の重大さと深刻さの実感が沸いてきてこれからどうなるんだろう、いつから学校は始まるんだろう、とか考えてしまう。考えたところで何も始まらないんだけど、じゃあ今私達に出来る事は何なのだろう。ボランティア?献血?ボランティアはもう十分すぎるほど人が集まってるらしく私のでる幕はなさそうだ。献血しようと思ったんだけどこのところずっと風邪気味で体調があまりよくないのでちょっと無理そうだ。何もできない自分の非力さにいらいらする。テロリストの連中にはもっと腹が立つけどね。

 昨日も書いたけど中近東のどこかの国の中継で人々が喜んでいる場面が映し出されたが彼等がたくさんの罪もない人たちが亡くなってることを知らないはずはないと思うのだが。私には理解できない。テレビではしきりにパールハーバーの再来だの、カミカゼだの言っていてあまり気分がよくない。おまけにトルコ人のルームメイトまで「第2次大戦で日本の特攻隊のことなんていうんだっけ?」とか聞いてきやがった。知ってるくせに。冗談で言ってるのはわかるけどデリカシーのない言葉にまた腹が立った。

それよりまだ行方のわからない日本人の安否が気になります。幸い私の知ってる日本人ミュージシャンや友達はほとんど連絡がとれて無事なようです。

 普段のんびりしてる私も流石に今回はかなり不安になり恐かったけど、たくさんの方々に安否を気遣うメールや電話をいただき、とても心強かったです。本当に感謝の言葉もございません!

 夕方に近所のコリアンマーケットに万が一のためを思って米を買いにでかけた。やはり同じような考えを持ってる人がいるのかたくさんの人が買出しに来てた。また普段はスポーツの中継を流してるバーなどはニュースを流していて、お客さんもけっこういた。きっとみんな不安なんだろうな。仕事してた人はほとんど休みだろうし家にいたってしょうがないからみんなで集まったり人が集まるところになんとなく出かけたりする気持ちがよくわかる。

 私のほうはドラムの練習がうちでは出来ないのでCD聴いたりキーボード触ったりしようと思うんだけど何か落ち着かなくて身が入らない。こんな時はどうしたらいいんだろう。

  地上で起きてる惨事とはうらはらな澄み切った青空に不気味な轟音をたてていくつもの戦闘機が飛び交ってる。なんてこったい。




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2001年09月11日 : ジーザスクライスト!

 皆さんご存知のとおり現在ニューヨークはとんでもないことになってます。とりあへず私は生きてますが、この先どうなるさっぱり見当もつきません。一応「もぎたてニューヨーク」ということなので私の身の回りに起きているもぎたての情報をお伝えしようと思います。

 

 朝9時5分ごろ、電話の音で目が覚めました。めったに電話なんかしてこないピアノの納谷さんからでした。「倉田、大丈夫か!ワールドトレードセンターの近くに住んでるんじゃないかと思って心配したぞ!」「はあ?」「飛行機がツインタワーに突っ込んで炎上してるんだよ。」

そんな話すぐに信じられると思いますか、皆さん。で、テレビつけたら本当にツインタワーがえらいことになってるではありませんか。ちょうど2つ目の飛行機がぶつかった直後でしばらくしたら一つ目の方がみるみる崩れていき、まるで映画を見てるような光景でした。幸い私はクイーンズという地区に住んでおり現場からは離れてはいますが直線距離で7、8キロメートル。二つ目が崩れていくときにはさすがに体が震えました。テレビではビルの谷間を逃げ惑う人々や、橋を歩いて渡るたくさんの人々、崩壊した直後のビルの跡を写していてここは本当にニューヨークか、と今日は11時から授業があるので学校に行くつもりでしたが、しばらく様子をみることにしました。

 日本からハンドルネーム「司会者」さんをはじめ、たくさんの方々から安否を気遣う電話があり無事を告げました。

 

 しばらくすると地下鉄は全部ストップしてマンハッタンには行けなくなってしまいました。午後6時頃になると一部の地下鉄が動き出したのでうちにいたほうがいいとは思いましたが一応学校に行ってみることにしました。学校は6アヴェニューの13ストリートにあり、現場からは3キロメートルくらい離れています。やっぱり全てのクラスがキャンセルでした。通りもポリスか消防の車しか走ってなくて閉まってる店もかなりありましたが人はなぜかたくさんいました。

 そこからいつもギグをやってるCafe Creoleを覗きに歩いていってみる事にしました。

 その周辺はビレッジの繁華街なんですがさすがにいくつかの店は閉まってました。オープンしてる店もあってこれまたなぜか人がけっこういてのんびり酒飲んでテレビのモニターなんか見てるからアメリカ人はのんきなもんです。ちなみに近くのブルーノートも閉まっていて明日はオープンなんて書いてあったけどできるんだろうか?開けたとしてもきっとお客さんこないでしょう。今週はめったに聴けないテナーサックスの巨匠Charles Lloydなのに。

 そしてもっと南に下って(つまりツインタワーに近づいて)行きましたが、ソーホーの手前で道路は封鎖されてそれ以上は無理でした。ていうか私みたいな野次馬がたくさんいてカメラ回してました。観光客もかなりいたんではないでしょうか。

 昨日の日記でも書いたようにGradyさんは今日日本へ向かう予定だったんですが3つの空港は全て閉鎖されたので今日は無理でしょう。明日は早くて昼過ぎにはオープンするなんてニュースでは言ってますがこんなときに飛行機なんか乗れないでしょう。テロリストに狙われてるのは明らかにアメリカという国であり飛行機もアメリカの国内線だけのようですが、こればっかりはわかりませんからね。

 

 しかし、空港での所持品チェックっていったいどうなってるんでしょうか。ハイジャッカーはナイフを持ってたらしいですが、10機以上もハイジャックされてるというのはそれだけチェックがあまかったということでしょう。今アメリカは景気がいいもんだから浮かれてたのかな。でもきっとこの先観光客は減るだろうし、景気悪くなるかもしれませんね。

 日本でも生で中継されてると思いますが、テレビで見る現場の状況は言葉では言い表せないほど悲惨でアメリカにとってはそうとう深刻です。中継映像でアフガニスタンかどこかの人々が喜んでいたんですがあれはいったいなんなのでしょう。

 あとボランティアの人たちのフットワークには感心させられます。たいていが体格のいい土建屋のにいちゃんだったりするんですがすぐに現場に集まって仕事してるんです。

 とりあへずこんなところですが、外に出るときは気をつけないと。

 

 



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2001年09月10日 : 本日のお授業その5

さて授業の紹介最後の月曜日は一つ目がピアノのクラス。これは専攻がピアノ以外の人は一年間必修で先セメスターもやりましたが、新しく何かに取り組むというのはなかなか新鮮で楽しいもんです。ちなみに私はピアノは勉強したことがなく、簡単なコードは押さえられてもほとんど弾けません。しかし、先セメでバッハの曲を一つだけ飽きるほどやったので暗譜して弾けるようになりました。あっ、でもちょっと忘れたかも。1年やそこらで流暢に弾けるとは思ってませんが、音楽をより深く理解する上でとても役に立ってます。

 次はリズムのクラス。これはこのセメスターから始まるのですが私はレベルが一番上のクラスなので結構マニアックな内容になるみたいです。スイングはもちろん、ファンク、アフロキューバン、ブラジリアンなどのリズムやクロスリズム、すなわちポリリズムなどの研究、リズムセクションとソロイストとのリズムの相互作用など、あらゆる角度から研究するようです。タイコ叩きとしてはかなり興味深い内容です。元来私はドラム小僧だったわけではなくホーンライクなものに興味があったのですがもっと打楽器的なアプローチでドラムを叩こうかなと思っている今日この頃です。

 そして今日は2週間ぶりのShowmansのギグ。うちを出る直前にもの凄い集中豪雨になりまるでプールに飛び込んだかのようにずぶぬれになりながらタイコをクリスタちゃんの車に積み、いざお店へ。

 案の定お店は暇でしたがこないだニュースクールを卒業したばかりのオルガンのエディくんと現役生のアルトサックスのゲイリー君が遊びに来てくれました。2週間ぶりなので新鮮味はありましたがせっかくリハーサルした曲が空中分解したりしたハプニングもありツメがあまかったようです。

 するとご存知Grady Tate氏も現れました。明日東京に向かうそうで、TOKUくんとラリーゴールディングス、ハリーアレン等とブルーノートでやるそうです。東京に行くついでのある方、関東方面にお住まいの方はチェックしてみてください。

 明日もがむばろう!



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2001年09月07日 : 本日のお授業その4

一週間の最後金曜日は朝10時から12時半までJazz Historyがあります。これは読んで字の如くジャズの歴史を実際にCDなどの音源、VTR、本などを参考にしながらみんなでディスカッションしたりする授業です。先セメスターはビバップ期(40年代)以降から現代までをすでにやっており、このセメスターはジャズの創生期からビバップに移行するまでの間のジャズに焦点をあてます。このクラスが意外と楽しいんですね、これが。先生はサックス奏者、作曲家、評論家でもあるBill Kirchnerという人で最近再発されてる名盤などのCDのライナーノーツでもよく名前を見かけます。そんでまたこの人が本当にいろんなことよく知ってるんです。そして自身がミュージシャンのせいか、純粋に音楽的なことをとりあげて評論するので明解です。そしてあくまで中立的な立場をとって自分の好き嫌いなどあまり言いません。まして人に自分の考えを押し付けるなんてのは絶対にありません。日本のジャズ評論家にありがちな、本人に直接聞いたわけでもないのに精神が、魂が、とか言ったり、誰それの晩年の演奏はドラッグ漬けでメチャクチャだから俺は認めない、とか、勝手な理論を作って評論したりすることはほとんどないと言っていいでしょう。

 それからディスカッションでは、自分の意見を率直に述べる習慣を持つ欧米人は仮に自分の意見が周りと違ってもそれを曲げたりはしないですね。嫌いなものはキライ、好きなものはスキとはっきり言います。多少意見がぶつかってエキサイトするくらいの方がディスカッションは面白いですね。私も英語はつたないけど思ったことがあったら意見するようにしてます。

 次は先セメスターにとっていたJunior ManceのBlues Ensembleをちょっと覗きに行きました。もしドラマーがいなかったら入ろうと思いましたが2人いたので止めました。

このクラスはJuniorの人柄もあって非常に楽しかったクラスだったので名残惜しい。

 次はWayne Shorter Ensembleで先生はベーシストのDoug Weissです。教室にいってみると志願者がすごい多くてびっくり。人気のあるクラスの一つです。でもドラマーは私を含めて2人しかいなかったのでちょっと安心。しかーし、先生がいつまでたっても現れない。何があったかはわからないけど結局オーディションはなしで別の日にやるようです。

 金曜日は週末なので全体的に授業は少ない。あとは月曜日ですね。

 今日は人と会う約束がありました。1年以上前にバードランドというジャズクラブで偶然出会ったイギリス人ドラマーEric Fordくんは、一年のほとんどの暮らしを豪華客船の中でバンドマンとして暮らしています。その彼が今日Victoria号でニューヨークに寄港するという知らせを受け、会いに行ってきました。

 船の中を案内してもらったんだけど超豪華でお客さんはみんなおじさんおばさんの金持ちばっかり。この船は3ヶ月半くらいかけて夏には地中海、冬にはカリブ海に行くそうです。

 その後ライブを聴きにまちに繰り出しました。Fat Catという最近できた新しいジャズクラブでテナーバトルがあるというので行きました。予定ではブランフォードマルサリスが出るはずだったのにキャンセルされたらしくラビコルトレーン、ティムアマコスト、クレイグハンディーとドラムのアリジャクソン、ベースのボブハーストでした。Eric君は船の出発時間が近づいていたので早めにかえりましたが全体的にあまり変化がなくて面白くなかった。オルガンのつるりんさんも来ていたので一緒に帰ろうとしましたがイマイチ不完全燃焼であると感じた彼女は何を思ったか突然卓球やろう、と言い出しました。実はFat Catというところは元々プールバーで卓球台も2つありその一角をジャズライブハウスにしてるという変わったところなんです。ちなみにオーナーはすぐ近くにあるSmallsのオーナー。

 卓球なんて久しぶりでしたが面白そうなので1ドリンク賭けて3セットマッチで完全燃焼しました。結果は私のぼろ負け。こんなはずではなかったんですがつるりんさんが結構ずるい手を使うので、根がマジメな私はまんまとその落とし穴にはまってしまいました。必ずリベンジマッチをして奢り返してもらうぞ、と心に誓いました。

 その後、通りの反対側にあるGarageというお店で一杯おごらさせていただきました。そこでやってたR&B系のバンドとシンガーがタイトなサウンドでかっこよかった。

 うちに帰ったのが夜中の3時頃でした。なんとも長い一日でございました。



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2001年09月06日 : 本日のお授業その3

 さて本日木曜日の一つ目は火曜日にもあったEar Trainingなので説明は省きます。

 その次はBrazilian Jazz Ensembleで先生はRichard Boukasというギタリスト。本当はこの時間帯にTheoryのクラスがあるんだけどそれをやめて出来ればこのアンサンブルに変えようと思ってます。ちなみにこの先生、日本にもいたことがあるらしくヘンな関西弁をしゃべります。

早速いろいろ曲をやったんですが聞いたことない人の曲ばかり。アントニオカルロスジョビンやミルトンナシメントやイヴァンリンスは有名ですがそれ以外にもブラジルには素晴らしい作曲家がたくさんいるようです。

 ところでなぜ私がブラジリアンに興味があるかというとNYに来て間もない頃、なんとなくフラっと寄ったZinc Barというお店でやってた本場の人がやってる本物のブラジリアンジャズを聴いてショックをうけたからです。今までイメージしてたボサノバやサンバと全然違ってしかもメチャクチャかっこよくて「これはちゃんと勉強しないかん!」と思ったんです。

 次はCharles Toliverというトランペッターが先生のJazz Orchestraです。このクラスは先学期もとってました。ビッグバンドは大好きで学生の頃やってたんですが卒業してからはほとんどやる機会がなかったので出来る時にやっておこうと思って今回もとりました。

やる曲の傾向はオーソドックスなものは少なく、例えばオリバーネルソンやマイルス&ギル、サド&メルといったもの。学生の頃はベイシーやルイベルソンやバディリッチなどの正統派ビッグバンドをやることが多かったのでなかなか新鮮です。

 その後はとるつもりはないけど同じCharles TolliverのArt Blakey & the Jazz Messengersのクラスを覗いてみました。基本的にオリジナルに忠実に演奏するようでドラムも結構ブレイキーみたいなタイコを要求されるような雰囲気でした。

 木曜日はこんな感じです。



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2001年09月05日 : 本日のお授業その2

 二日目水曜日の一発目はちと朝が早いです。10時からJaco Pastorious Ensembleというやつで先生はジャコとも共演歴のあるピアニスト兼ベーシストのJon Davisという人。

このクラスはストレートアヘッドなジャズだけではなくジャコがやっていたようなR&B,Soul,Latinなど様々な要素があるのでたくさん生徒がいるかと思ったらやはり朝が早いせいか結構さびしかった。ていうかギター、ベース、ドラムだけでホーンセクションがいない。トリオもいいけどやっぱりブレッカーブラザーズやボブミンツァーがいないとねえ。

 このあとに必修科目のアンサンブルがあってこれは自分達好きな者同士で登録して先生も選ぶことができ、どんなことをやるかはその先生次第というやつ。どんな先生がいるかというと例えばよく知られた人だと、Reggie Workman, Billy Harper, Chico Freeman, Chico Hamilton, Cecil Bridgewater, Buster Williams, Joe Chambersなど。誰になるのかまだわかりません。

 次は名前がすごいんですけどFuturistic Concepts of MusicというおなじみReggie Workmanのクラスです。要するに完璧にフリージャズです。パンフレットにはコルトレーンやオーネットやセシルテイラーなどの曲をやるって書いてあったけどどうやらもっと新しい人の曲やアイデアでやるみたいです。普段ストレートアヘッドなジャズばかりやってる私にとってこのクラスを取ることは、頭をリフレッシュする、ていうか今までの既成概念をとっぱらう、といった意味も含まれており、これはチャレンジですね。コードチェンジも決められたスタイルも何もなく、あるシンプルなモチーフから演奏を始めるというやり方はある意味即興演奏の基本的なことだと思います。できそうで実は普段なかなかやるチャンスないですから。

 最後はちょっとだけ覗くつもりで寄ってみたDrum’n’ Bass Ensembleです。これはちょっと耳慣れない言葉かもしれませんが、新しいカテゴリーでつまりDJ,リミックス、ハウス系といったものにも深く関係のあるロンドン生まれの音楽です。もともとはコンピューターでプログラムされたものでジャングルビートとか呼ばれてましたが、それを生身の人間がやるとLive Drum’n’ Bassとなるわけです。人の手で行われる時は全くの即興で、演奏しながら作編曲するような感じです。ちなみに何年か前に小室哲哉の曲でダウンタウンの浜ちゃんが歌ってヒットしたのがジャングルビートです。

 案の定、ドラマーがたくさんいてそいつらみんな結構うまいんですよ、そういった類の音楽が。あれはちゃんと練習しないとだめですね。テンポ、というかビートが細かいので結構テクニックがいります。でも私としてはそういった音楽の何かアイデアが得られればなあ、と思ってます。

 今日はこれでおしまい。また明日。



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 9月3日の月曜日はLabor Dayといって日本でいえば勤労感謝の日みたいな日で先週末は3連休だったんですけど特に何もせずにうだうだしてました。.学校も始まったばかりなので休みとなり、ドラムの練習が全然できませんでした。そして今日から授業がスタートしました。そこで私がどんなクラスを取っているか今週一週間紹介してみようと思います。

 今日は最初にEar Trainingのクラスから。といってもクラシックのそれとはだいぶ違うと思うんだけど、基本は音程、コード、コードの転回形の聞き分け、そしてそれらを歌ったり、メロディ、リズムの聞き取り、ソロのコピーなど。絶対音感のある人はラクだろうけどそうじゃない人、特に普段メロディ楽器をやらないドラマーにとってはかなりキツイ作業です。それにちょっとやったからといって実際に役立つかどうか、素晴らしいミュージシャンになれるかはまた別問題でありまして。トレイニングを続けて実際に役立てようとしないと意味ないでしょうね。でも耳はよくしたいのでしっかりやろうと思ってます。

 二つ目はsight Reading, つまり譜面読み。私の読譜力は人に自慢できるもんではないのでこのクラスもしっかりやろうと思ってます。具体的にいうと、マーチング、ビッグバンドなどはもちろん、ブロードウェイなどの劇場音楽、ジングルなどのスタジオものなど。変拍子や複雑に変わるリズムなどもやるらしいです。これら全部出来たらどんな仕事もできますよね、きっと。

 その後にBrazilian Percussion Workshop。この授業は登録してないけど定員を越えてなければ入れるのでとりあへず参加しました。これはドラマーじゃなくても参加できて、いろんなサンバのリズムをやれるのでそりゃあ楽しいです。10月のハロウィンパレードにも出られるのでおいしいです。

 次にAfro-Cuban Jazz Orchestraです。このアンサンブルに入るにはオーディションを受けなければならず、講師はドラマー&パーカッショニストのBoby Sanabriaといってその道では有名な人です。しかもパーカショニストに対してはもの凄く厳しいらしく(当たり前か)、希望者も多いのでちゃんとできる人じゃないと選ばれないようです。私は本格的にやったことがないし、すでにうまいやつがたくさんいたのできっと落とされるでしょう。クラーべだけでもいいからいれてもらえんかな。

 本日の最後はHerbie Hancock Ensembleで、講師はPeter Zakという、日本ではあまり知られてないですがライアンカイザー(Tp)やジョンヘンドリックス(Vo)などのバックを務めていたいいピアニストです。私は例によって登録してなかったんですがオーディションで受かったのでやれることになりました。

 ということで火曜日は朝の11時から夜10時まで学校にいることになり重い一日になりそうです。

 ではまた明日。


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