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2001年10月30日 : すっかり御無沙汰です。
更新ずいぶんさぼってしまいました。今回はダイジェスト版でいきます。前回の更新以来いろんなことがありましたが、まず聴きに行ったライブのレポートをしますと、レイブラウントリオ&ディーディーブリッジウォーター@ブルーノート。普段滅多に行かない場所ですが、なんと前回チャールスロイドの時に引き続き、10月いっぱいニュースクールの学生はタダでいれてくれるというナイスな企画があり、早速チェックしたという次第です。どうやら学生やブルーノートのメーリングリストに載ってる人にも同じ通知がされてるらしく、太っ腹です。今回の事件で観光客が激減したのと、こんな時だからちょっとでもナイスなことしようという粋なはからいですね。もちろんライブはよかったです。レイブラウンはちょうど75歳迎えたそうですが、相変わらず存在感のある音でした。 月曜のShowmansにはGrady氏が飛び入りでMy Funny Valentineを歌ってくれました。はっきり言ってすごくいいです。本人もなかなか歌でギグをしないのでなかなか聴けません。昨日も来てIt might as well be springを歌ってくれました。 木曜にはカウントベイシーオーケストラに在籍していた(いる?)サックスのFrank Wess氏が現れました。ラッパのJoeyが以前ベイシーバンドにいたことがあるからだと思いますが緊張しましたよ。なにせ、学生の頃はベイシーばっかりやってましたから。 本人は演奏しませんでしたが、私の演奏聴かれてしまいました。結局あいさつも出来なくて残念です。 先週の土曜は語学学校にいたときからの付き合いのケイコさんという人のうちでお好み焼きパーティーをしました。この人は日本ではデザイナーをしていてここではっきりとはいえませんが聞いたらびっくりするようなブランドを手がけていたそうです。 お好み焼きはもちろん私が作りました。以前にもつくったことがあってそれが好評で今回のメイン具はシーフード。 日曜はまたブルーノートへ行き、タダでタック&パティを聴いてきました。ギターと歌のデュオですがとても素晴らしくて感動しました。とても二人だけでやってるとは思えないほどぶあついサウンドでした。今までビデオでしか見たことがなかったんですが二人ともすごかった。信じられないことをする人を”These guys are sick!”とか言ったりするんですが文字通りビョーキです。もし機会があったら聴いてみてください。 といった感じです。次回は学校の授業についても書こうかと思ってます。
------------------------------------------------------ 2001年10月09日 : 避難訓練? 今日は(といっても書いてるのはずいぶん後ですけど)学校でちょっといやなことがありました。 夕方の授業がこれから始まるという時に他の学生が教室に入ってきて「ここから出ろ!逃げろ!」って言ってるんです。ある学生はこれは非難訓練らしい、とか言ってるのですがよくわからないのでとりあへず大事なシンバルなどを持って非常階段で外に出ました。 外には消防車が2,3台止まっていてビルの中にいた人全部通りに出ていて騒然としていました。避難訓練なのになんで?まさか誰か爆弾でもしかけたという情報が入ったのか、本当に火事なのか、誰に聞いてもはっきりしません。消防士さんも何人かビルの中に入っていくし、頼むから爆発だけはしないでくれ、と心の中で思いながら外で待つこと1時間。やっと中に入れましたが、結局何が原因かわかりませんでした。だいたいこんな厳戒体制のさなか、非難訓練なんか普通やらないでしょう、これはおかしい、とみんなはいってましたが。 頼むから落ち着いて勉強させてくれよ、まったく。 ------------------------------------------------------ 2001年10月08日 : 音楽と平和 今日は(といっても書いてるのはだいぶ後になってからですが)おなじみのShowmansのギグでしたが、いつも送ってもらってるバーテンのクリスタちゃんが私のことをすっかり忘れて一人で店に行ってしまい、外でずっと待ってた私はやむを得ずタクシーで向かいました。ところが途中でポリスや消防の車がたくさん止まっていて大渋滞。たぶん昨日始まった報復攻撃に対して何らかのテロが起こる可能性があるとしていたるところで検問などが行われてたみたいで、不運にもはまってしまいました。おかげで遅刻してしまった。NYに来て以来、ギグでは一度も遅刻したことなかった(はず)のでちょっと悔しかった。 またもや御大グラディテイト氏登場。彼は横に座っていた小柄なおじいちゃんと何やらしゃべっていましたが、話を聞くとなんとこないだのツインタワー崩壊で愛する娘さんを亡くされたそうで、グラディ氏はこんな身近な人で犠牲者がいたなんて耐えられない、と大泣きしてました。私もこの話にはかなりショックで言葉を失いました。このおじいちゃんは現在シカゴ在住、元タップダンサーで昔はハーレムに住んでいたらしく、グラディ氏とも旧知の仲だそうです。そしてこのおじいちゃん曰く、「あの事件以来ずっと悲しい気分だったけど我々の演奏で気分がよくなった。」 私の演奏ごときでこんな事言ってもらえてちょっとうれしかったです。ミュージシャン冥利に尽きるというか。もちろん演奏したのはみんななんだけど、このご時世、私自身もいつ死ぬかわからない状況なので悔いのないよういつも死ぬ気で演奏しなければいかん、と思いました。ついでに好きなこと、楽しいこともやっとかないと。まあ、以前からそういうことは考えてはいましたがイマイチピンとこなかったんです。今回あまりにもリアルすぎるこの状況で改めて考えさせられました。 そしてグラディ氏は、「音楽は人の心を癒すことができるんだ、戦争はキライだ、平和がいい。」と言ってました。学校である先生が世の中を平和にする唯一の方法は全ての人々が音楽をやることだ、と豪語してましたがまんざらでもないと思いました。全ては無理でもせめて国を動かす人くらいはやってほしいですね。そういえば、サックス吹いてたクリントン大統領の時代はそこそこ平和だったような・・・。 ------------------------------------------------------ 2001年10月07日 : 教会にて 今日は例の事件でキャンセルされたAfro-Cuban Jazz Orchestraのクラスの振り替え授業がありました。どうやらティンバレスをメインにやることになりそうなので先生のBobbyに少し手ほどきを受けてちょっと練習しておいたんですがなかなか難しいです。またマラカスやギロなどもパターンは簡単ですがそれを延々やり続けるのは大変です。でも何か新しいことを覚えるというのは本当に楽しいことです。 その後例によってジャパレスの節句へ遊びに行きました。今日はピアノの横山静子さんが日本に帰っているのでギターの井上智さんがトラで、ドラムの田井中さんもルードナルドソンのツアーでいないのでトラさんだったんですが、その人は全く無名なドラマーだけどカリオさんという超かっこいい本物のバッパーで、マジで素晴らしいんですよ。年は80歳くらいなんだけど元気バリバリです。以前から何度か聴いてましたがいつ聴いても「ほえ〜!」って感じでNYでしか聴けないでしょう、これは。昔のブルーノートレーベルのレコードに素晴らしいんだけどサイドメンで一枚だけしか参加してないようなミュージシャンがNYにはまだいるので今のうちに聴いとかないと。それにしてもさすがNY歴の長い田井中さんは顔が広いです。 それからまだ続きがあってついこないだお会いしたクニ三上さん(知ってる人は知ってる)というピアニストから今朝急に仕事を頼まれました。それが、St. Peter’s Churchというレキシントンアベニューと54丁目の角にある教会で毎年恒例のAll nite soulというイベントで、夕方5時から翌日明け方の5時までぶっとおしでいろんなミュージシャンが演奏するというもの。 夜11時くらいに現場に到着するとちょうどゴスペルのバンドがやっててドラマーがメチャクチャグルーヴしててかっこええと思ったら女性でした。アメリカは恐ろしい国です(!)。 会場にはニュースクールでも教えているトロンボーンのベニーパウエルやウェスモンゴメリーのドラマーだったジミーラブレスなど色んな人が来てました。そしてクニさんにベースのルーファスリードを紹介されました。彼はホストで司会進行役を務めていました。 私達の出番が回ってきて、さて誰がベースなのかなと思ってたらさっきのルーファスリードがベース持ってくるではありませんか。「えっ、一緒にやるんですか?」って聞いたら「イエス!」だって。こんなこともあるもんだ、と思いながら一生懸命やりましたよ。クニさんはデュークエリントンバンドでやってるのでその日の選曲はエリントンものばかりで、タップダンサーやシンガーと一緒に、30分ほどでしたが気持ちよくやらせてもらいました。シンガーもバッチリだし、ルーファスさんの懐の深いビートとよく歌うベースラインに酔ってしまいました。 演奏後に私の師匠のジュニアマンス氏が会場にいました。きれいな奥さんも一緒で 、実は明日コロンバスデイでお休みなので夜更かしするそうです。(でもニュースクールはあるんですけど。)ジュニア氏や他の演奏も少し聴いていましたがいいかげん眠くなったので2時頃帰りました。 NYでは教会や小さなホールでこういった小規模なジャズの演奏会がよく行われていてかなりいいミュージシャンが安く聴けるのでいいですね。とても有意義な時間でした。
------------------------------------------------------ 2001年10月06日 : 疲れてます・・・。 すっかり日記の更新が御無沙汰になってしまいました。でも一週間に一度では日記じゃないですね。 月曜日の朝一の授業、初めてサボってしまいました。先週までの疲れがなかなかとれず、朝起きれなかったんです。ていうか、回復力が極端に落ちてます。年のせいですかね。学生の頃は睡眠不足で無理しても一日休めばどうってことなかったのに。 夜はおなじみShowmansでしたが、演奏してる時は気が張ってるから疲れなんて全然感じないんですけど、してない時はどっと疲れを感じます。 火曜日はなんとか朝の授業に間に合いました。で、この日最初のAfro-Cuban Jazz Orchestraのクラスがありまして、これがすごい楽しかったんですよ。私は名古屋にいた頃、サルサもどきのバンドをやってたのである程度の知識はありますが、ラテンパーカッションを本格的にやったことがないので初心者には違いないです。とりあへずゆっくりなテンポのGuajiraというリズムでマラカスを、ソンゴみたいなやつでギロをやりましたが、ドラム、コンガ、ボンゴ、ティンバレスなどたくさんの学期で一緒にリズムをやるだけで楽しい。それがグルーヴしてればの話ですけど。実際、リズムがちょっとでもよどんだりすると、すかさず先生のチェックが入ります。この種の音楽はダンス音楽なのでリズムが命なのです!それにビッグバンドが加わるとそれはもうすごい迫力です。先生のBobby Sanabriaがまたいいこと言うんです。このクラスではラテンをやるけど、他のあらゆる音楽を尊重しなければならない。1940,50年代はジャズとキューバンミュージックが深く関わり合い、ラテンジャズなるものが形成され、マンボ、チャチャチャ、後にサルサなどが生まれた、といった歴史も知っておく必要があることも強調していました。 このオーケストラで毎月一回ダウンタウンにあるNewyorican Poets Cafeというラテン系のお店でライブをする予定になってるのでこれも楽しみです。 水曜日は朝から3つのアンサンブルの授業があり、もう今日は演奏しなくていいでしょう、って感じなんですけど、夜ギグがあったんですよね。以前毎水曜日に一緒にやってたGustavoくんと久しぶりにやったので楽しかったんですが、家に帰ったのが2時半くらい。宿題がまだ終わってないのでやらなくてはならず結局全然寝れませんでした。 宿題は授業の合間の空いてる時間にできるんですけど、その時間は目下のところ、寝るためにあるので。 木曜日はまたビッグバンドの授業を途中で抜けてShowmansへ。ぎりぎり時間に間に合いましたが、開演時間30分過ぎてもバンマスのJoeyは現れず 、オルガンのRonも来ない。しばらくするとRonから?が入り、今から30分遅れるとの連絡がありました。10時過ぎにやっとJoeyが来ましたが結局Ronは現れず、たまたま遊びに来たSelenoに頼んでやってもらいました。始めたのが10時半くらいだったけどしっかり3セットやって終わったのが2時半。かなり疲れがたまってるのにこの追い討ちはいったいなんなんだ、と思いながらもお金を節約するためにドラムを載せたカートを引きながら地下鉄で帰り、うちに着くと朝の4時ですわ。それでも良かった事が一つあって、店に置いてあるオルガンの持ち主である、Mr. Preacherというニックネームのおっちゃんが遊びに来てて一曲やってもらったんだけど、左手と左足のベースがめちゃくちゃグルーヴしてて最高だった。 こんな日のあとでもしっかり金曜日の朝の授業はでましたよ。.ちょっと練習してさっさとうちに帰りました。 今日土曜日は普通は授業がないんですけど、例の事件でキャンセルされた授業の振り替えがありました。そして、お昼の授業の合間にギグをひとつこなしました。いわゆるBrunch Gig というやつです。SOHOにあるKavehazというところでおしゃれなカフェでギャラリーも兼ねてるんですが毎日ライブもやってて週末はお昼もやってます。結構いいミュージシャンも出ててNo Coverで聴けます。 久しぶりにSohoに来ましたがいつもの賑わいはなく、静かでした。例の事件で観光客はほとんど皆無に近く、お店も普段は人がいっぱいなのにまばらでした。でも演奏をしだすと人がどんどん入ってきて結構聴いてくれてます。チップも以外と集まりました。やはりこういう時に音楽は無意識に人の心の中に入っていくのでしょうか? メンバーはいつも月曜日で一緒のアルトのYokoさんのグループで、ピアノはHelen Sun、ベースはサディウスとか言う名前。ベースはトラのトラでYokoさんはあまり気分がよろしくない。おまけに曲全然知らないし、演奏もイマイチだったので拍子抜けした。そんな彼でもドラムのWinard Harperのバンドでやることになってるらしい。最後のセットのときについこないだロニープラキシコのバンドでツアー(名古屋はスターアイズだったっけ?)してたテナーのMarcus Stricklandくんが遊びに来てチェロキーやりました。やっぱりうまかったです。彼のデビューCDがもうすぐ日本でも手に入ると思います。 その後、夜の授業があるのでまた学校に戻ると学校を早く閉めるので夜の授業はなくなったと言われさっさと追い出された。どういうことだい、まったく。高い学費払ってんのに。 |
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